2014年に大学を卒業後、東京を中心にシルクスクリーンによる作品を制作を行って来ました。
2016年からは制作の拠点をニューヨークに移し、それが一つの転換期となり作品も版画から油彩を主体とした作品制作に移行しました。
アメリカでは油彩よりもアクリルやスプレーの方が好まれるように思ったので、自分なりのやり方を模索するためには普通と逆の道を選ぶのが良いと思い油彩の制作を始めました。
その後、ピンクパンサーとピカソの作品を組み合わせた”New Cubism”や自分がいつも使っているニューヨークの地下鉄とアニメキャラクターを描いた
”Subway”など自分にとって身近なものや既製品をコラージュ的に組み合わせたシリーズを制作をするようになりました。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは彼の有名なスピーチで「人生において点と点を繋げることでそれがやがて線となって繋がる」
という話をし、予期せず繋がったり組み合わさった物事のユニークさを語っていました。
私自身も絵画制作において本来繋がることのない点と点を見つけ出し、滅茶苦茶につなぎ合わせる事に強い関心を持っています。
本来は干渉し合わないもの同士をつなぎ合わせる事で出来る新しい物語は、私にとって常に新鮮で作品を制作する動機を与えてくれるものです。
例えば動画投稿サイトで見られるMADムービーが様々なシーンをつなぎ合わせ本来のものとはかけ離れた物語を作るように、
様々なものを組み合わせつなぎ合わせると言う行為は結末の予期できない物です。
その予期できない結末に魅了され誘惑されることが私の絵画制作の出発地点であるように思います。
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