プラスアートのコラムについて
プラスアートのコラムでは、アートをもっと身近に感じてもらえるような記事をお届けしています。季節ごとにおすすめの作家を紹介したり、アート初心者の方にもわかりやすく解説したりと、アートの魅力を多角的に発信。日常の中に自然とアートが寄り添うような、そんなヒントを見つけていただけるような内容を目指しています。ぜひ、アートの世界を気軽に楽しんでください。
目次
- はじめに
- バロックって何?超かんたん解説
- バロック建築の特徴
- バロック彫刻の見どころ
- バロックの巨匠たち〜知っておきたい2人〜
- 世界のバロック名所めぐり〜行ってみたい3選〜
- まとめ
はじめに
美術の教科書で見たことはあるけど、ちょっと難しそう…
そんなイメージを持っていませんか?
実はバロック芸術は、現代の私たちが「派手!」「豪華!」「ドラマチック!」と感じるような要素がぎっしり詰まった、とても魅力的な芸術なんです。
この記事では、バロック建築と彫刻の魅力を紹介します!

バロックって何?超かんたん解説
バロックは17世紀から18世紀にかけてヨーロッパで栄えた芸術様式。
「バロック」という言葉はポルトガル語で「いびつな真珠」を意味し、当初は「変な芸術」という批判的な意味で使われていました。でも今では、その独特の魅力が高く評価されています!

ルネサンスが「調和と均整」を重視したのに対し、バロックは「感情と動き」を大切にしました。
宗教改革後のカトリック教会が「信者の心を揺さぶるような芸術」を求めたことがきっかけで発展していきました。
バロック建築の特徴
曲線と動き

直線よりも曲線!波打つような壁、くねくねとした階段、楕円形のドームなど、じっとしていない建築が特徴です。
光と影の劇場

自然光を効果的に取り入れ、まるで舞台照明のように空間を演出します。
窓の配置や反射を計算して、神秘的な雰囲気を作り出します!
豪華絢爛な装飾

金箔、大理石、カラフルなフレスコ画…とにかく派手!
装飾に装飾を重ねたような豪華さが特徴です。
バロック彫刻の見どころ
凍りついた瞬間

バロック彫刻の最大の特徴は「動き」。
実際に情景が思い浮かぶほど、動きの一瞬を切り取ったような躍動感があります。
感情表現のリアルさ

喜び、苦しみ、恍惚、驚き…人間の感情をリアルに表現します。
彫刻なのに「今にも泣き出しそう」「今にも叫びそう」と感じるほど!
マルチアングルの美しさ

バロック彫刻は、どの角度から見ても美しいように計算されています。
ぐるっと回り込んで見ると、違った表情や動きを発見できるんです。
バロックの巨匠たち〜知っておきたい2人〜
ベルニーニ(1598-1680)

ローマを中心に活躍した彫刻家・建築家。
大理石とは思えない、肌の柔らかさ、布の質感、髪の毛の細かさまでを表現してしまう技術の持ち主。

「聖テレジアの法悦」1647年 – 1652年
フランチェスコ・ボッロミーニ(1599-1667)

曲線を複雑に組み合わせた不思議な空間を作り出す建築家。
当時の人々を驚かせる斬新なアイデアの持ち主でした。

「サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会」1638年 – 1641年
世界のバロック名所めぐり〜行ってみたい3選〜
1. サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)

ベルニーニが手がけた「バルダッキーノ」(巨大な天蓋)と広場の列柱は必見。
カトリックの総本山にふさわしい壮大さです。
2. ヴェルサイユ宮殿(フランス)
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「太陽王」ルイ14世が建てた豪華絢爛な宮殿。
バロックからロココへの変遷も見られる複合芸術の宝庫です。
3. カルロス教会(オーストリア・ウィーン)
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疫病からの回復を祈願して建てられた教会。
青と白を基調とした内装と、ねじれた列柱が印象的です。
まとめ
バロック芸術の鍵は「動き」と「感情」
静止しているはずの建築や彫刻なのに、なぜか動いているように感じるのがバロックの魅力です!
なかなか実物を見に行くことは難しいかもしれませんが、バロック建築は映画のワンシーンなどでも見つけることができます!
美術の知識がなくても、「すごい!」「美しい!」と感じる気持ちが一番大切。
難しく考えず、まずは目の前の作品を楽しんでみてください!
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執筆者はこの人!

夏寧
アートやインテリア、音楽が好き。
美術大学でメディアアートを学び、プラスアートギャラリーでの勤務や作品制作を経験。好きなものを楽しむ視点で、アートのある暮らしを提案します!